Xaayda Gwáay / Xaadala Gwayee

○地理と自然環境

南アラスカと北ブリティッシュコロンビアの国境に位置するハイダグワイは、自然美に恵まれた島々からなる地域。この地域は、グラハム島とモレスビー島という2つの大きな島と約150の小さな島々から構成されている。ここは密集した熱帯雨林、手つかずの砂浜、そして岩だらけの山の崖が広がり、予測できない気象環境が待っている。

○ハイダ族の歴史

かつて、この地域にはファーストネーションズの人々が数万人と住んでおり、ハイダ族の母系祖先が約14,000年から19,000年前にハイダグワイに到着したことから始まる。数十の村が点在していた。しかし、ヨーロッパ人との接触により、麻疹や天然痘などの病気が持ち込まれた。先住民の多くが命を落とし、ハイダ族の人口は大幅に減少。村は無人化し、廃村化が進んだ結果、現在ではわずかにGaw Tlagée (Old Massett)オールド・マセットとHl Gaagilda (Skidegate)スキデゲートの2つの村が彼らの町として残っている。

○文化と神話

ハイダ族の伝統的な神話的要素は、彼らの社会的、政治的、経済的生活に深く根付いている。これらの神話は古代の宗教的慣習の基盤となり、現代のハイダ族の生活の多くに影響を与え続けている。

○文化の復興

カナダ政府が1885年から1951年まで儀礼などを禁止したことで、ハイダ族の文化は一時衰退したが、1950年代半ば以降、同化政策の撤廃により、文化と社会の復興が進んだ。この復興には約100年の年月がかかることとなった。ハイダグワイは、自然の美しさと歴史の豊かさを兼ね備えた地域であり、その文化と伝統は今も受け継がれている。

○自然と訪問

この地域の海には、クジラや海洋哺乳類、何万羽もの海鳥、豊富な魚が生息している。また、ユネスコ世界遺産に登録されたグワイ・ハアナスを含む、人が住んでいないハイダ族の村の遺跡も存在する。毎年5月から10月の間、訪問者を迎え、歴史に関する情報を提供するため、常駐のウォッチマンが常駐している。訪れる際は、訪問前に管理者によるオリエンテーションを受ける必要がある。